ジャスティスは近くの壁に寄りかかり、黙ってやり取りを見ていた。


あの魂を見る時の彼女の瞳。


優しく、愛しそうに見つめる瞳の先にはタロと呼ぶ魂しか映っていない。


彼女が愛しい者を見つめる時の顔は何と美しいんだろう。


あの顔を見て彼女を愛さない人はいないだろう。そして愛してほしいと願う。


私のように。


ジャスティスは凛々から目を離せずにいながら、タロと呼ばれる魂への嫉妬がどんどん膨らんでいく自分を押さえられなくなってきていた。