良かった。マーサか辞めることにならなくて。


ほっとしたら、急に力が抜けた。急にドキドキしてきた。


「あの、ありがとうございます。」

「礼はいらない。元々罰を与える気も、辞めさせるつもりもなかったからな。」


そ、そうだったんだ。私ったら勘違い。

「ごめんなさい。」

俯いて謝るとくすりと笑われ、手を引かれた。
ジャスティスのすぐそばまで引き寄せられたと気づいた時には頬にチュッと口づけされていた。


「これで君の罪も水に流してあげよう。」


悪戯っぽく笑ってジャスティスが言った。


凛々は頬に手を当てて、真っ赤になった。


そんな凛々をジャスティスは愛しそうに見つめていた。