やっぱりわくわくする。

でも。服装にマナーとかあるんじゃない?これなんか普段で着るには動きにくそうだし。


そう思いながら近くにあった夜会用のブルーのドレスを手に取った。


凛々の気持ちがマーサにはすぐ分かったようだ。

「服は用途毎に着替えます。1日の間に朝と夕方、正確には夕食前に2回ですね。
午前中はその日の予定に合わせて選ぶようにするといいです。本日はお庭など散策なされては?それでしたら動きやすい服装が良いでしょう。」

話ながらクローゼットの奥の一画に凛々を連れていく。

「マーサはこの部屋のこと詳しいのね。」

感心していうと、

「当たり前ですよ。リリー様のお世話係として400年間、全てを任されておりますから!」


「よ、400年も?!」