タロはベッドに乗せた前足に顔を伏せて、クォン!と甘えた声を出して上目遣いでこちらを見ている。
うぅぅ!可愛すぎる


「はいはい。散歩でしょ。分かってます。今仕度するから待ってて。」

素早くベッドから降りると、大急ぎでスウェットの上下に着替えて、髪を手櫛でささっとまとめてシュシュでとめた。

「お待たせ!さあ、行こっか。」

ウォン!
タロはお尻が揺れるほどシッポを振っていた。