「カノン……って、おい、どこ行くんだよ!」



「学校に戻るの」



「はぁ!?せっかく来たのに、何で…」



「もう私、アヤがわからないの!」



ふと気づくと、全力で走っていた。
途中廊下で、看護師に走らないでください!と注意されたが、無視してしまった。



どうして、アヤ?
私たち、親友じゃなかったの?



さっき聞いた以外にもまだまだありそうだ。考えただけでも、嫌だ。



早くアヤの元から離れたい。そう思い、急いで病院を出た。



足音がして、振り返るとレンもついて来ていた。