「ちょ、レン!どこに行くの!」



「ムツキさんのとーころっ」



レンはいつもの笑顔で私を抱えたまま、学校を出た。




「アヤのところに行くの!?って、もう恥ずかしいから降ろしてよ!」



「そうだって、言ってんだろ?嫌だ。ってか、今降ろしてもお前上靴だぞ?」



「う…レ、レンも上靴じゃん!」




「俺はいいんだよ、別に。お前は汚れたら嫌だろ?いいから、黙って抱かれてろ」



「…はい..」