「カノン、大丈夫か?」



「大丈夫…だよ。私は。それより、アヤが…」



「ムツキさんは、きっと大丈夫だよ。ほら、シドウも言ってたろ?貧血だって」




「だ、だけど私、アヤに何もしてあげられなかった…」



「お前も来い」




レンは私の腕を引っ張った。そしてそのまま、いつものお姫様抱っこ。




「レ、レン?みんなが見てるよ?」




「いいんだよ、見せつけてんだ」