「ねぇ、あれ見てよぉ。ムツキさんが倒れちゃってるよぉー!」


「本当だわ。まぁ、いいんじゃない?いつもシドウ様にちやほやされてるから、きっとバチが当たったのよ!」



私の周りで女子…特にアスカが、ヒドイことをいった。
私は、こみ上げていた怒りをついにぶちまけた。



「おい。そこの女子ども。アヤは、アヤはそんなことをするような人じゃないよ!あんたら、いつもコソコソしてるけど何か文句あるなら面と向かってきなさいよ!いつでも相手するわ」



すると、教室中が静まり返った。



それと同時に、シドウさんとレンが近づいてきた。




「ムツキさん!ムツキさん!起きてください!…脈は、ある。まぁ、貧血…といったところか。とりあえず、この子は僕が預かるから」




結局、私は何もすることができず、シドウさんがアヤを抱えて教室から出て行った。