君に弱いワタシ~イタズラなkiss~

「家の事情で、彼女のフリをしてほしい…というわけでいいんですね?」



「あ、はい。まぁ、そういうことです」



んー…
『ニセ』彼女ね…
しかも相手は、みんなに人気のカヤマシドウ。



やるにしても、私この人のこと全然知らないしなぁ…
でも、断るにも断れないし…




しばらく頭を悩ませていると、ある一つのことが頭をよぎった。




「あの、一つお聞きしたいことが!」




「はい、何でしょうか?」




「なぜ私なんですか?他にも女子はたくさんいるじゃないですか。しかも、私は貴方のことをよく知りませんし…」