君に弱いワタシ～イタズラなkiss～

お見合いをするってなっていたとき、シドウさんは親に自分には彼女がいると咄嗟に言ってしまったらしい。


当然、その頃彼女なんているはずもなく、困っていた。


なにせシドウさんの父親がその彼女を連れて来い、と言いだしたからだ。


そのときに、シドウさんに声をかけられた。



「あの。ムツキさん、でしたよね?」



初めて話したのもそのときだった。
突然話しかけられて、最初は驚いた。だって、「カヤマシドウ」って人、初めて聞いたから。