倒れこむと、レンが私にのっかる姿勢になってしまった。



「レ、レン?」


「ん?」


「今、私のこと見てるよね?」


「お、おう…そういえば、見てる…な」


私と見つめあっていることに気づいたレンは、そのまま顔を背けた。


「レン、やったじゃん!ちょっとだけど、大きな一歩だよ!」



「そ、うかな?」



「うんうん!やったぁ‼︎」


私はとっさにレンに抱きつき、また倒れこんだ。



「おわっ…カノン、今日はなんかテンション高くねーか?」



「えっ、そうかなぁ?」



「うん。でさ、このまま俺とヤっ…」



「ヤりません」