「え、ちょ、カノン?!」


「ちょっと、黙ってて…」


「あ、はい…」



お互いの心が一つになったかのように、辺りは静まり返り私たちの吐息だけが聞こえる。



レン、そんなことも知らずに見ていてごめん。心の中で謝る。


「私、レンの過去を知れてよかった。ねぇレン?私と一緒にその苦手なところをなおさない?」


「えっ…?」



レンが素っ頓狂な声をあげ、びっくりし私から離れた。


「えっ、それ本当?」


「うん‼︎本当だよ!」


すると、いつもの笑顔を見せた。


「やったぁ!俺、頑張るよ!」