君に弱いワタシ~イタズラなkiss~

「まぁまぁ、私もアヤを部室まで案内しただけだし…」



アヤは人を守る、ということに関してはとても強いようだ。
自分のことは、自分で守れないのに…本当に不思議。


「それでも、いいよ‼︎ホントにありがとう‼︎」


そう言って、アヤに抱きついた。
「よしよし」と、頭を撫でられる。
こういうとき、本当にお姉ちゃんみたいだ。一人っ子の私にとってはとても嬉しい。


「でもね…」


アヤの声が急に低くなった。


「どうしたの?アヤ?」