君に弱いワタシ~イタズラなkiss~

「あれぇ?いないよー!」


「チッ。逃がしたか。まぁいいわ。せいぜい覚悟しなさいよ、あの女‼︎みんな、ひとまず向こうの西棟へ行くわよ!」


アスカの舌打ちがここまで聞こえていた。
そして、そのままパタパタパタ…と廊下を走り去る音がした。



「よし、なんとかまいたね」


「うん!ありがとう、アヤー‼︎」


「もう、そんな涙目にならないのぉ!もう行ったでしょう?」


「そ、そうだけど…アヤがいなかったら、私今頃捕まってた」