「あ、ほら。噂をすればあそこにいるよ、常田くん」


「え、どこどこ?」


「ほら、あの人だかりの中心!」



アヤが指差した先は、昇降口ですごい人だかりができていた。
その中にはレンがいた。



周りは全員女子。
しかも、見たことのない人たちばかりだ。他校生も混ざっている。
朝からなにやってるのかなー?
他校生もいるしさ…



周りの女子が言いあっているのが、私たちのいる校門まで聞こえていた。
相当大きな声だ。