君に弱いワタシ~イタズラなkiss~

しばらく、泣き続けたが疲れて泣くのをやめた。
レンも、私が泣き止むまでずっと包んでくれていた。



「もう、大丈夫…だよ」



「本当?よかった!」



「うん、ありがとね。レン」



ニッコリ微笑むと、レンは顔を背けた。
よく見ると、耳が真っ赤だ。
え、ちょ、もしかして照れてるの…かな?


「レン、もしかして照れてるの?」



「んな、バカな!て、照れてなんかねぇーよ‼︎」


「あはは、照れてる照れてるー♪」



「う、うるせーな!照れて悪いかよ!お前がそんなありがとうなんて、笑うから…」


「え?」



こ、これって…
いやいやいや、待って。
『ニセ』だよね?
しかも、好きになっちゃいけないんだよね?
なのに、こんなこと言われたら私まで照れちゃうよー!



「って、何でカノンまで赤くなってんだよ」