「え?俺?」


「そうよ…!こんなところで、しかも1人でグラウンド眺めて…」


「好き…なんだよね…」


なぜか、『好き』という部分だけ強調して言った。


「好き?って、何が?」



「サッカー。好きなんだよ」


「そんなに好きなら、何で部活入らなかったの?」



すると、レンはいきなりグラウンドから顔を背けて私の方に振り返った。
そして、ほがらかな顔ではにかんだ。


「この続きは、一緒に帰りながらでもどう?」