君に弱いワタシ～イタズラなkiss～

「いつまでひがんでるんだ。女性がそのようなことをしては、見苦しいな。レンは、あの子を好きになったんだから仕方ないだろう」



さっきまで女子に埋れていた、シドウが口をはさむ。



「君らみたいな子は、レンは嫌いなんだよ。いつまでもそうやって追いかけて恥ずかしくないのかい?」



シドウの話し方は大人っぽい。
さすが、というほかない。


シドウ…家は、この辺を牛耳ってるという家元の超お坊ちゃま。お坊ちゃまだけあって、話し方といい、ルックスといい、ピカイチ。
もちろん、レン同様にモテる。
元気の良すぎるレンとは違い、いつも冷静な判断を隣でしているようだ。
メガネのよく似合うイケメンお坊ちゃまというところだ。
そのシドウの彼女というのが、今私の隣に座っている親友のアヤだ。



アヤもアヤで最初の頃は結構嫌がらせをされていた。
アヤの性格だから、当然やり返すことなんてできなくて、私がいつも守ってあげてた。
まぁ、そのおかげか今はだいぶ和らいだ。