さっきから、ベタベタくっついてきて登校の邪魔だ。


「ね、ねぇ。回りからの批判もすごいし、少し離れてくれないかな?」


「ん?何か言ったー?離れて…とかなんとか、聞こえたんだけど?」


「そう言ったけど…」


「何で?離れないよ?そんなこと言われたら、もっとくっつきたくなるー!」


「って、…うわぁ!」


体が浮いたかと思うと、視界が高くなった。
…何してるの!?
こんな道端でお姫様抱っこなんて!



「ちょ、何やってるのよ‼︎」