肩を下ろした私は、ちょっと安心した。なぜかはよくわからないけど…




「い、いいから!ついてきなさい!」



「そうよ、黙りなさいよ!」




腕を掴んでいた女子にも注意された。
まぁ、私にとってはどこでもいいんだけど…




1番上まで階段を登り、ようやく屋上に到着。
この学校は棟が二つあり、その内の片方しか屋上が開放されていない。
私たちのクラスの棟の反対の棟が開放されているから、ここまで来るのに遠かった。





「えっと、そうね…あなた達、もう腕を離していいわ」



「はいっ!」




やっと腕が楽になる。