それ、聞くか…
どうしたって言われても、私が好きになっちゃったから…なーんて言えないし。



「なに黙ってんだ?言えよ!」



「…言えないよ!ってか、理由なんてない!ただもうこんな関係やめたいって思っただけだよ!」




「ああ、そうか。わかった。やめるよ。今日までありがとな」




レンは私をおいて、そのまま学校の方へ走っていった。




周りは私と同じ高校に通学している人たちで溢れている。
そして、こんな声も…




「ねね、今の聞いた!?あの女、レンに捨てられちゃったんじゃな〜今の?」



「聞いた聞いたぁ!これって、チャンスじゃなぁ〜い?天海さんかわいそぉ〜」



とか言いながらも、キャハハっと笑っている。
別に私は捨てられたんじゃない。むしろ、捨てちゃった方だよ。




あー、何でこんなこと言っちゃったんだろう!
最後のレンも素っ気なかったし…




もう、何もかもわからなくなる。
アヤもレンも私から離れていく。