――その日見た夢はとても奇妙なものだった。
わたしとシィ君が海賊みたいなコスプレをして船に乗っているの。
シィ君は飾りのついた帽子をかぶって、丈の長い上着を着てる。
まるでピーターパンに出てくるフック船長みたいな服装。
一方、シンプルなシャツとパンツ、頭にバンダナ姿のわたしは、彼の手下ってとこかな。
嵐の中、荒れ狂う海を船が進む。
シィ君が舵をきる。
普段は怖がりなはずなのに、夢の中のわたしは、彼の背中を見て安心しきっていた。
彼についていけば、きっと大丈夫。
ふたりで協力して、どんな波も乗り越えていこう。
そんな風に思っていた。
夢の中でわたしは考える。
そうだ。
目覚めたら、朝ごはんは、彼の好きな卵焼きにしよう。
一緒にご飯を食べながら、この夢の話をしたらどんな顔をするかな。
「ヘンな夢みるな~」
なんて呆れながらも、いつもの優しい笑顔で笑ってくれたらいいな。
END


