私を殺して






「…………でも」



急に、宮田は立ち止まった。



「……宮田?」



俺は宮田の元へ駆け寄った。



「どうした?」



「…………あ、あたし」



いつの間にか、宮田と俺の距離は近くなっていて…………










「健太くんが好き………」








俺の唇に、何か柔らかものが触れた―――――………




すぐにわかった。



あぁ、今……俺は宮田にキスされてるんだ…………………。



雨の中、道の端で。




………俺もちょっとだけその気になって、宮田の舌に自分の舌を絡ませた。