私を殺して




見慣れないローファーが玄関に、綺麗に揃えて置いてあるのを見つけた。



これ、女子高生とかがよく履いてるやつだよな?



なんでこの家にあるんだ?


俺はリビングのドアを開けた。




「………え」



驚きの光景が、目の前にあったんだ。





母さんと向かい合ってソファーに座っているのは――……



「………宮田?」



宮田だった。



あのローファーは宮田の物だったことに気づいた。



「健太くん!おじゃましてます」



いつものように、優しく笑いかけてくれた宮田。