宮田とは、席が隣になってからすごく仲良くなった。
貴斗が惚れるのもわかる気がする。
宮田はすごく優しくて、聞き上手っていうか。
それに、何をしても許してくれそうだし。
守ってあげたい!と思ってしまう。
「あ、健太くん。
今日も教科書忘れたとか?」
少し意地悪なトーンで言った宮田。
そう、俺はよく教科書を忘れる。だから忘れるたびに宮田に見せてもらっている。
「………現国、忘れた」
ニカッと笑って見せる。
「もー、爽やかスマイルしてもダメ〜」
そう言いながらも、いつも貸してくれるのが宮田。
本当、良いやつだよなあ。


