午後の部活が終わって、もう生徒のほとんどが下校していたとき。 俺は部室に忘れ物をしたことに気付き、すぐ部室へ向かった。 もう、誰もいないと思ったけど…………… 着いたとき、部室の中には3年の先輩たちがいるようだ。 ドアに顔を近づけ、耳をすませた。 入っちゃいけない雰囲気かどうかを確かめようとしたんだ。 でも、中から聞こえてきたのは想定外の言葉。 「ねえ、小夜。 俺と付き合ってよ」