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「あと3周ーっ」



新キャプテンが木の影辺りからそう叫んだ。



部活は楽しいけど、外周は嫌いな俺。



「くっそ、こんな暑いのに俺らだけ走らせやがってよ………


自分も休んでないで走れっつの!!」



走りながら、貴斗が小声で毒づいた。



その通りだ。



新キャプテンはあまり部員に好かれてない。



いつも指示ばっかり出して、自分は何一つ動かないから。





走り終わり、俺たちはその場に座り込んだ。



そのときだ。



「みなさん、お疲れさまですっ」