新しい教室に入ると同時に、後ろから強く押された。 「痛ってー…」 振り向かなくても誰かはわかる。 「よ、健太」 青木 貴斗。 無視して俺は自分の席に座った。 出席番号2番の俺は、貴斗の真後ろ。 まあ、別にいいんだけど。 貴斗とは小学校1年生から現在まで、ずっと同じクラス。 青木 貴斗と俺、伊藤 健太だと席は毎年前後の関係で。 嫌いじゃないけど。