「いや、心当たり無えけど………」 本当に何も思い浮かばない。 「次に殺されるかもしれないし、気を付けろよ?」 貴斗の半分冗談、半分本気の言葉だろう。 …………まさか、と思う。 俺の元カノが3人も殺されたなんて。 あり得ない。 「まあ………アレじゃねえ? 健太、中学の時さ、"来るもの拒まず去るもの追わず"ってかんじだったから……… モテるお前に嫉妬した男子が殺ったとか…」 んなわけねえよ。 俺は鼻で笑った。