―――――……… 部活が終わると、俺はすぐさま校門を出た。 今日はなんとなく早く帰りたい気分。 スタスタと歩き出した。 すると、後ろから誰かがこちらに向かって走ってきているような気配がした。 「けーんちゃんっ」 俺の体側からひょこっと顔を出したのは夢ちゃんだった。 「うわっ」 驚きのあまり体が少し震えた。 「うわっ、って何よ〜っ! あ、途中まで一緒に帰ろ?」 満面の笑みで言う夢ちゃん。