別に、何も思うことねえよな。



だって、妹さんなんだ。



小夜とのことは、彼女には関係ない。






――――………



部活時間も終わり、部室で着替えていると。



「健太くん、今どんな心境ー?」



貴斗がふざけた声で言った。



「なにが?」



「小夜先輩の妹がマネージャーになってさー。

確かに、似てるっちゃ似てるよな」




貴斗を無視しながら、俺は黙々と制服に着替えた。



最近気温が上がってきたのか、部活で汗をかくようになった。



汗くさいの嫌だな。