〜甘い恋の物語〜卒業


『すっごく近くにいるよ?
いっつも優しくてね?笑顔が凄く…
凄く可愛いの!!んでね!んで…』



まだまだ沢山あった。

「ふはは!!そいつのこと
すげぇ好きなんだな!頑張れよー」

君が好き。ゆうたが好きなんだよ?

君が笑ったら、えくぼができて
とってもかわいいんだよ?


『ゆうたは、どうなのー?
その子の事どう思ってんの?』

「んー、その子は…
おしゃれで、泣き虫で強がりで
いつも中心にいて、凄く可愛い子」

愛おしそうに、笑ながら話すゆうた。

その子が羨ましいなぁ。

『何組!?』

「3組、俺と一緒のクラス」

誰だろう…中心にいる子って…

だれ??

『そっか…頑張って…ね』

最後は、わらえていただろうか。

泣きながら笑っていなかっただろうか。

私は、あまり覚えてない。

その日は、ご飯も喉に通らなくて

お風呂に入って、ベッドの上で

泣きながら眠った。