「真梨さん!好きです!」

中学に上がった夏休み前。

『ごめんなさい、彼氏いるんで!』

「そう言ってるけど本当は
いないんじゃないですか!?
誰もあったことないし!」

むうー!失礼な!

『もう〜しょうがないなぁ』

「え?」

生徒手帳から写真をとりだした。

私とゆうたの写真を。

『これ、私の彼氏ですから!』

「…叶いそうにないですね…
ありがとうございました!」

そういって
男の子は、走って行った。


はぁ、彼氏いるってのに
毎日毎日飽きないな、男も。

「まりー!」

ん?

『あ!遠子!』

「次移動ー!」


『あ!!そうだった!』


私は、急いで遠子の場所へ
戻った