『何笑ってんの!』

「いや、なんもねぇよ」

そういってゆうたは、私の髪を
ワシャワシャっと撫でた。


「まりー?まりー!」

お父さんの呼ぶ声がした。

『な、なにー!?』

「ゆうたくんきてんのー?」

え、ばれてる

「おっちゃん、俺いるよ」

「やっぱかー!ゆっくり
してけよー、あ、いくとに言ってから
きた?」

「何も言ってないよー」

「えぇ!あ、じゃあお隣言ってくるよ
遅くなるかもだから、ゆうたくん
真梨をよろしくね」

『ちょ!パパ!』

「ははは!じゃ、いってくるからなー」

そういって、家を出て行った。

「なにする?」

『なんでもいいよ』

「なら、寝るか」

…え…

『ゆうたどこでねんの?』

「お前と一緒に寝る」

『は?』

「だから、おまえと…」

『ええええ!?なんで!?』

「寒いし2人で寝た方がいいだろ?」

そりゃあ…そうだけどさぁ

『私、お風呂入ってないから
入ってくる。ゆうたも一旦、家帰りなよ』


「あぁそうするよ。じゃ、またな」

そういってゆうたは、また
窓から出て行った。