急いで、家に帰って

靴を適当に脱ぐと

『ただいま!!』

大声でそう言うと

パパの声がした。

「おかえり、真梨」

『あれ?
また仕事抜け出して来たわけ??』

ママが死んで、仕事に復帰するように
なってから、パパは、毎日のように
私が帰ってくる時間に

抜け出してくる。

「いやぁ、心配でっ」

『何年生だと思ってんの!?』

そう言った私は、
自分の部屋までダッシュした。


部屋につくと

ランドセルを、床に放り投げると
自分は、ベッドにダイブした。