ゆうたside

俺は、自分の教室に行くまでに
昨日の事を思い出していた。


ー好きな人いる?

お前だよ!お前が好きだよ!
気づけよ!

愛おしそうに話すあいつは、
あまり見たことがない。


卒業…か。

20日…俺たち卒業すんだよな。


『俺達は、生きてんだな。』

そう小さい声が

廊下で響いた。







ゆうたside end