「なっ…!」 後藤さんは 顔を真っ赤にさせながら芦川さんを見る。 「負け犬の遠吠えほどな。 悲しいものはないんだよ。 自分が一番と思って生きてんな。 バーカ。 あと。」 芦川さんは 後藤さんに笑顔を向ける。 「今後。 ゆめにちょっかい出したら…。 ただじゃおかねーよ?」 芦川さんは そう言うと私の手を握り 店から出て行った。