私を座らせると、肩を持ちそのまま倒される。



とっさに後ろに手をついたから衝撃はなかったけれど。



彼もゴロンと私の隣に横たわった。




広がる景色は、すっきりと晴れ渡った空。


下ばっかり見てたから、空なんていつぶりに見ただろうか……



「俺、ここで寝るの好き。幸せだろ?」


「それは……あなたの幸せでしょ?」


「……」


「……」



すると、ふっと彼が笑った。



私の上に覆いかぶさる。



視界はすべて彼に支配された。



「気に入った!」


「俺がお前の幸せ見つけてやる」


「それまで、死ぬなよ?」