「……って、私なんで絢斗を抱きしめて……!」




萌愛は慌てて俺から離れる。




「萌愛……チョコに酒入ってて酔ったんだよ。それから俺はひどい目にあったんだからな」




「え……?お酒入ってたの……!?私……チョコ食べてからふわふわして……そこから記憶がない……っ!」




「俺のこと誘ってきたんだよ」




「え……?誘うって……なにを?」




萌愛はマヌケな顔で聞いてくる。




「俺にハグとかキス求めてきたと思ったら自分からしてくるし……俺の理性吹っ飛びそうだったんだからな」




「わ、わわわわわ、私そんなことしてたの……!?」




真っ赤に顔を染めて、俺のベッドに乗り、布団で顔を隠した。




「ご、ごめんね絢斗……」




俺は萌愛から布団を引きはがして、ベッドに乗り、後ろの壁に両手をついて萌愛が逃げられないようにした。




「あ、絢斗……あの……」




顔を真っ赤にしてる萌愛をいじめないなんて、俺にはできねぇよ?
いじめたくなるだろこんなに可愛かったら……。