「萌愛……寝たな……」




俺を散々振り回しといて寝るなんて……悪魔だ。




まぁ……俺がチョコ選びに失敗したんだけど……。




俺は萌愛をベッドに寝かせようと、萌愛から離れようとする。




「ん……ダメ……絢斗……」




萌愛は俺の腕をしっかり掴んで離さなかった。




「萌愛……酔いが覚めたときには覚悟しろよな……」




そうつぶやいて仕方なく、萌愛の隣にいることにした。




あ~……いじっぱりな萌愛がいきなり甘えてきたらかなり動揺。
次のホワイトデーはちゃんと酒入ってないか確認しねぇと。




―――――
――――
――



「ん……あれ、私寝てた……?」



しばらくすると、萌愛の声がして俺は目を覚ます。



俺も寝てた……。