「もう! 何回出てくるのよーっ!」


全く信じていなかった亜矢でさえ、反狂乱になりそうな勢いで叫ぶ。


風香はもう号泣してて、言葉が出なさそう。


「誰!? 優羽達を怖がらせようとしてるの!?」


優羽はクラスメイト達に叫んでた。

私と夏帆は顔を見合わせた。


私にも夏帆にも、静かに冷や汗が流れる。


クラスメイト達も驚いたのか、何も言わずにただシンとした重い空気が教室中に漂う。



「私達ぃ、呪われたのかなぁ?」

「里奈っ! 変な冗談やめてよ!」


優羽は大きな声で里奈を怒鳴りつけた。



「……どうすれば良いの?」