人形探し

仕方なく、人形を置きに行ってからペアになれる人を探すことにした。


……さっきの鬼に追いかけられて捕まった人は、男の声だった。


うちのクラスは32人いて、さっき一人いなくなったから、31人。


男子16人、女子15人。


「……一人、余る…?」


そのことに気付いて、私は足を止めた。

16と15を足したら、確かに31になる。


これは、偶然?


それとも、そうなるように仕組んだ?



とにかく、この人形を置いてこなくちゃ。


何か、同じことばかり思ってる気がする。


少し走ったところで、気付いたら生徒玄関に着いていた。



「こんなに簡単に人形集めれて良いの?」


少し苦笑いしながら、金沢信明と書かれた靴箱を探す。


左から二番目の列の、一番上。


そこに、彼の名前はあった。



「ここに、いれる…」


ゴクリと息を飲んで、靴箱を開けた。


そこには、ちゃんと人形がはまりそうな形のくぼみがあった。



そこに人形をはめたとき。



再び、放送が流れた。