人形探し

私の左手に持つ人形は、男子。


黒縁メガネをかけてて、真っ黒な短髪。

この容姿から考えると、これは。



「金沢くん、かな?」


私達のクラスの中で、一番頭が良い彼。


金沢くんのおかげて、私達のクラスのテスト平均点が上がっているようなものだ。



「これを、靴箱に、」


右手に持つ懐中電灯を見て、これを持って行動しようと決めた。


生徒玄関に向かう前に、この部屋に他の人形がないか調べることにした。



のこぎり入れ、先生の机の引き出し……。



色んなところを調べたけれど、見つかった人形はたった一体だった。



「……とりあえず、この人形を靴箱に入れてこよう」




そう呟いたとき。




廊下から、誰かの足音が聞こえた。