急いで息を整える。


「はぁっ、次のバス、何分後だ?」


バス停を見て確認すると、次のバスまでは12分ある。


いつも余裕で学校に着くから、遅刻ではないと思うけど。


「前みたいになったら、やだなあ」



私の頭の中には、前回遅くに着いてしまった時のことがあった。


いつもより少し遅く出た私。


学校に着くと、私の所属するグループの子達は、話に花を咲かせて話してた。



私も、いつも通りみんなのところに行った。


『おはよー』

『ああ、玲美おはよぉー!』



みんな挨拶はしてくれたけど、私には構わず話を続ける。


『でさぁー? あいつウケるんだよ!』

『近藤、元々暗いもんねえ!』



近藤さんの話をしてたことは分かったけど、何が何だか分からなかった。


仕方なく、一番仲良しな夏帆にどんな内容なのか聞いて、話に参加した。



あんなめんどくさいこと、もうしたくない。