人形探し

バタバタと、みんなの走る音が校舎内に響く。


全部で、32人のクラスメイト達。


みんなが助かるには、32個の人形を見つけなければならない。


「…っ、はあっ、まずは、1個だけでも、見つけないとっ」


荒い息なんて気にしないで、走る。


髪型なんて、もうどうでも良い。



――ゲームが本当になったからには、ルールも本当になる確率が高い。



急がないと。クラスメイトを、助けないと。



私はとにかく走った。




まずは、1階を探そう。


1階の、右の奥に向かおうとしたとき。



再び、あの変な声で放送が流れた。




『もうすぐ、鬼が出現します』

「っ、忘れてたっ!」



鬼が出てくることを忘れてた私は、何も警戒しないで廊下を走ってた。



危ないところだった。



出来るだけ足音を立てないようにして、早歩きで奥の方へ向かった。