人形探し

『ようこそ。私のゲームへ』


フフフ、と気味の悪い声が聞こえる。


風は吹いてないのに、ひんやりと体が冷えてきた。


……なんで、今は学校の前にいるのに、放送が聞こえるんだろう。



『ルールは、メールに書いた通りです。あと10秒で、ゲームが始まります』


そう言って、カウントダウンが始まった。



『10………9………8………』

「玲美」



春樹の、落ち着いた声が隣から聞こえた。


私は、心から溢れ出る恐怖を抑えて、春樹のかを見上げる。



斜め上に見える春樹の顔は、微笑んでいた。




「なに…?」

「頑張ろうな」

「……うん」



私は、安心しきっていた。



春樹の手が震えてることにも、気付かずに。





『3………2………1………スタート』



この合図が、残酷なゲームの始まりを知らせていることにも、気付かずに……――――――