人形探し

目の前が真っ暗。


寝ちゃってたのか。そう簡単に思って目を開く。


そこには、カーテンも学習机もマグカップもない。


それでも、見慣れた所だった。



「、学校…だ」


目の前に建つ、コンクリートの建物。


大きい玄関の扉が、私の目の前にある。



ここは間違えなく、私の通う学校だ。



よく見てみると、私の周りにはたくさんの人がいた。


みんな、クラスメイト。



「玲美…本当になっちゃった、ね…」

「夏帆。落ち着いてね」


これが現実だと理解した夏帆は、落ち着いた顔をしてコクリと頷いた。


奥の方には亜矢達がいて、泣きじゃくる風香を落ち着かせようとしてた。



「二人は随分落ち着いてるわね」

「…里奈」


里奈は制服のボタンを閉めながら私達二人に近付いてきた。


また、男と一緒にいたのか。



「まあ、覚悟してたからね」

「そ。まあ、せいぜい頑張って」

「里奈もね」

「あたしは良いの」



その口ぶりに、疑問を抱いた。


まるで、参加しないような、私達に呆れたような口調。



「里奈、何する気?」

「何、って…男達の相手?」

「は? 何考えてるわけ!?」

「だって、人形なんて見つけなくても、生きて帰れるわよ」



放課後会ったときの私達への少しの怒りがまだ残っているのか、いつものダラダラした口調じゃない。


夏帆は里奈を軽蔑した目で睨んでた。



「じゃ、くだらないゲーム頑張って〜」




クスリと馬鹿にしたように笑って、里奈は男達の方に行った。