「...っ。えへへ...」


と、笑ったつもりで
涙が出たのをごまかそうとした。





『うちの姫は強がりで頑固でわがままで...
でも、人一倍思いやってて人一倍優しい。

〝おかえり〟、知宵。』



ーポンポン




あー。
私が求めてたのはこの大きな手のぬくもりだ。