「コーラで良い?」

千賀が言った。

ソファーに座る美由紀が黙って頷く。
美由紀の深刻な表情に千賀の動揺はピークに達していた。

昼休み、千賀の携帯にメールが届いた。


【ちょっと話がある。学校が終わったら千賀の家に行くから待ってて。】


そのメールを見てから千賀は何も手につかない。
まさか香代の事が?と思ったが落ち込んだ香代に確認の取りようがなかった。

こんなに学校が長く感じるのは初めてだった。