お年頃ウィーク

キーンコーンカーンコーン

静かな校舎にチャイムが鳴り響く。

平日のような、騒がしさがなく鳥のさえずりが聞こえた。

「日曜日の学校も悪くないでしょ」

雅子が言った

教室の真ん中で千賀が口を尖らせる

「あら、どうしたの?」

「………」

千賀は何も答えない。
いや、答えれないと言うべきか…


「教室で2人っきりなんて、なんか青春時代を思い出すな〜」

「………」

「もう千賀、そんな黙り込んじゃって。先生はりきっちゃうぞ」